野分♂×嵐♂

「野分」
「何」
「んっ」
短い会話、しかしその行動は至って大胆。
野分は嵐に唇を奪われる。
次第に開き、舌が重なり合う。
唾液が混ざり、淫らな音と吐息が静かな部屋に響いていた。
嵐の攻めに我慢出来ない野分は嵐を寄せて、寝かしつける。

「たまには俺が攻めたい」
「だめっ」

野分は嵐の首筋に顔を埋める。
そっと舌を出し、肌の味を確かめるかのように舐め回す。

「ん、ん……」
嵐は必死に声を抑える。
意識をしなければ声が出てしまう。
声を出したら本当にリードされてしまう、その最後の抵抗が野分を更に強くする。

「ふは、声我慢してるの?」
「そ、だよ……」
弱い声。それが愛しくてたまらない野分は嵐の髪の毛をすくいあげ、照れた顔を露わにさせる。
またも抵抗をするが、野分は力を込めて嵐の腕を掴む。
目を横に逸らし、必死に冷たい瞳の野分から逃げようとする。

「……嵐っ」
「分かったよ、は〜……」
これは合図だった。
野分が嵐の目を見続ける。
暗黙の了解。嵐は渋々、野分のズボンに手をかける。

「……脱がすぞ」
「いいよ」

そのやり取りに興奮したのか、ズボン越しからでも分かるほど、野分のソレは大きく主張する。

「相変わらずデケェな……」

パンツ越し。優しく撫でるように触るが、もどかしいのか野分の表情は良いのものではなかった。それを感じた嵐は早々に下着を脱がし、改めてこれか
ら奉仕するものを見る。

「あむっ……」

先ほど野分の唇に重ねていた嵐の唇は、もう既に……違うものを咥えていた。
熱い、熱い、熱い。
口の中は熱気で沢山だった。必死に鼻呼吸をするも、間に合わず、抑えられないほど興奮しているように見えてしまうほどだった。
実際に。

嵐は酷く興奮はしていたのだが。

野分は顔色を変えない。
嵐が咥えている様を見続ける。
気持ちよくないわけではな、これはプライド。
こんな状態の嵐に快感を覚えた顔を見せたくなかったのだ。
嵐は既に諦めていた、圧倒的に不利な状況。以前はその表情を崩そうと奮闘したが、完敗。
だから、いつも通りにフェラをする。
喉奥に我慢汁が伝っていく。
正直、嵐にはそれだけで十分だった。我慢汁の味を堪能し、更に舐める。

「……」

俄然、野分は無表情のままだった。
その冷たい瞳は熱い嵐の熱を冷ますように。
暫くして、野分は唐突に嵐の頭を抑える。

「んぐっ!」

無理矢理喉奥にまで挿れる。
嵐は抵抗しないで、舌先で必死に続ける。

「は、はっ……」

野分の顔が崩れた。
出す時は、嵐が見ないように……頭を抑える、毎回の出来事だった。

「ん、じゅる……れろ、ちゅる……」

速度は増していく。
次第に野分の腰も動き出し、2人はお互いを求めるように行為を続けた。

「イ、く……」
「んんっ!!」

勢い良く飛び出す精液。
ごきゅごきゅと飲み干すが、間に合わず、唇の端から垂れる。

「ふ、は、げほげほっ……ん、気は済んだか」
「まぁ、ね」

いつも通りに戻る野分。
衣服の乱れもすぐに直す、嵐は肩で息をしながら、ティッシュで拭き取ろうとする。しかし。

「お、おい、野分」
「舐めとって」
「~~っ!ったくよぉ!」

舌を出して、口の周りについた精液を舐める。

「偉いよ、嵐」

頭を撫でるも、嵐はムスッとする。

「野分はほんっとによぉ、こういう時はひでぇんだからさ」
「仕方ない、見返りをあげるよ」

そういうと野分は嵐のギンギンに勃ったものを掴む。

「んぃ!?」

強かったのか、痛みよりも先に驚きが来る。
野分がまた嵐の目を見ると、嵐は自分で脱ぐ。
ベッドに座り、野分は嵐のモノをしごく。

「あっ、ぅ、くふぅ……」
「……♪」

野分は上機嫌だった。
先程まで咥えていた嵐が、今度は自分のおかげで感じている。
野分は咥えることも舐めることもしない。
ただひたすらにしごくだけ。
嵐は我慢出来ずに横になり、目を瞑る。

「は、はっ……きもち、ぃ……」
「そりゃね」

しかし、時はあっという間にやってきた。

「う、ぁあ!」

嵐のソレから、勢い良く精液が出てくる。

「……はやっ」
「はぁはぁ、違っ!あのさぁ、俺は今まで咥えてたんだよ!そりゃ、あ〜もう!」

慌てる嵐と笑う野分。
嵐が早漏じゃないことなんて、もう熟知していた。むしろ、毎回煽れば煽るほど不安になる嵐を見て野分は愛しさを感じていた。

「……嵐っ」
「かったよ、続き、な……」

嵐と野分の夜は、まだまだ続いていくのであった。

おしまい